自分のブログにも書きましたが、こちらでも同じ内容で紹介します。
講談社KCデラックスレーベルで、「ジェリー・アンダーソン コミカライズ大全」という本が出版されます。
現在のところ、3巻まで告知されています。
収録内容と発売予定日は以下。
第1巻 6月28日
『サンダーバード』(幼稚園/66年9月号~67年3月号、小学一年生/66年9月号~67年3月号)、
『海底大戦争』(少年マガジン/64年39号~65年10号)ほか。
第2巻 7月26日
『サンダーダード』(小学四年生/67年11月号~68年2月号)、
『ジョー90』(たのしい幼稚園/68年12月号~69年5月号、ぼくらマガジン/69年1月号~6月号)ほか。
第3巻 未定
『サンダーバード』(少年マガジン/67年36号・図解)、
『謎の円盤UFO』(ぼくらマガジン/70年38号~71年13号、たのしい幼稚園/70年11月号~71年3月号)
大学生のころ、ケイブンシャの超百科「サンダーバード」「キャプテンスカーレット」で漫画があったことを知りました。
思い出せば子供のころ、家にあった少年サンデーでスカーレットを、ぼくら付録でジョー90を読んだことを思い出し、いつかこれらの漫画を全部読んでみたいと思いました。
そしてほぼ20年前からアンダーソン関連のコミカライズの収集をしていました。
ですので正直言って、まさかこんな本が出版されるなんて思いもしませんでした。
めちゃうれしいけど、売れるのかが心配になります。
サンダーバードのコミック化権は当時小学館の独占契約でした。
学年誌では小学1年生と小学4年生での掲載だったのでその両方が収録されるようです。
海底大戦争スティングレイ、ジョー90、謎の円盤UFOは講談社の独占契約でした。
なので、今回の収録では出版社に残っている保存用からスキャンしているものと思われます。
海底大戦争は前半は遠藤昭吾さんの絵物語、公判が藤田茂さんの漫画となります。
僕の認識では65年の8号で連載は終わってると思っていたんだけど思い違いかなあ。
ジョー90の「ぼくらマガジン」というのは記載ミスです。
掲載誌は月刊誌の「ぼくら」で「ぼくらマガジン」が創刊されるのは69年11月です。
「ぼくらマガジン」の謎の円盤UFOは漫画ではなく写真コミックスというテレビのスチール写真にセリフや効果音、説明文を入れたものです。
サンダーバードの漫画は他にもありまして、小学館ブック、小学館コミック、TBSコミック増刊で連載されています。
そして僕が未だ未読なのが朝日ソノラマの「ウルトラブックスサンダーバード6号」に掲載された映画サンダーバード6号のコミカライズです。
今回の収録内容で、1巻と2巻に「ほか」とあるのでその辺が収録されるかどうかが気になります。
それと、キャプテンスカーレットが一切収録されていないようですね。
スカーレットのコミカライズは膨大な量となります。
通常の単行本ページ数であればスカーレットだけで4冊か5冊になります。
スカーレットは小学2年生の68年6・7月号であすなひろしさん、小学5年生68年4~7月号に宮谷和彦さんが描いているというだけでも漫画ファンとしては読んでみたいんじゃないでしょうか。
また小学3年生では平井和正さん、6年生では梶原一騎さんがストーリーを担当しています。
ここまで文字ばっかりなので。
僕は1998年ごろからアンダーソン作品のコミカライズを集めていました。
2003年に開かれたのITF第5回板橋オフ会でコミカライズに関する冊子を作り配布しました。

マンガ世界のサンダーバード 漫画で見るアンダーソン作品
表紙の絵は「TBSコミックス増刊サンダーバード」から、絵は井上英沖さんです。

裏表紙は、
「ぼくら」ジョー90 一峰大二さん
「小学一年生」サンダーバード 井上英沖さん
「少年ブック」キャプテンスカーレット 旭丘光志さん
「小学館ブック」 西はじめ(中城けんたろう)さん
冊子の内容は
テレビ作品別漫画解説
雑誌解説
作家解説
出版社解説
コミカライズ一覧(雑誌掲載リスト)
という構成にしていました。
作成から15年がたっているのでその間に入手した資料が載っなかったり新たに分かったことなんかもありますが、この冊子をまとめたおかげで、今でもすぐにアンダーソン作品コミカライズについて確認できます。
ついでに冊子中に載せた画像ページです。

海底大戦争(スティングレイ)
遠藤昭吾さんの絵物語はDVDの付録として完全収録されてます。

サンダーバード 1
メカとキャラを中心に集めました。
小学館「幼稚園」がこの時点で未入手だったため画像にはありません。
またウルトラブックスの漫画を知ったのはつい数年前のことなのでこれも載っていません。

サンダーバード 2
漫画に登場した怪獣を集めています。
怪獣や悪人と戦うのがいかにも時代ですね。
ほかに「ウルトラQ ペギラが来た!」をそのままし丸パクリしたのもあったります。

キャプテンスカーレット
おそらく日本で初めて放送前から雑誌タイアップというメディアミックスを行った作品です。
そのため掲載誌も作家も多数に上り、とてもじゃないけど全部は収録しきれませんでした。
総じて劇画系の絵のしっかりした方が描かれています。
「少年サンデー」の江波譲二さんのは、最初は面白いのですが不人気から途中で2ページに減らされてしまいました。
一番読みごたえのあるのは集英社「少年ブック」の旭丘光志さんのものだと思います。
少年漫画SF作品としてすごい結末となっています。
少年ブック 昭和43年1月号 キャプテンスカーレット 第1話前編 旭丘光志少年ブック 昭和43年2月号 キャプテンスカーレット 第1話後編 旭丘光志
ジョー90 謎の円盤UFO
この時点で、久松文雄さんのジョー90と一峰大二さんのUFOは未入手でした。
一峰大二 ジョー90 第一話 講談社ぼくら昭和44年新年号付録一峰大二 ジョー90 第二話 講談社ぼくら昭和44年2月号付録たのしい幼稚園 なぞのえんばんUFO 一峰大二3冊出版された時点で、改めて収録内容や未収録作品についてまとめてみたいと思っています。