ITF21はサンダーバードを中心としたジェリー・アンダーソンSF作品のファンの交流の場として設立されました

Workshop "Power Tools" / Models Thunderbirds "Fire Engines"

謎だ!OHaraさんのブログでリクエストがあったのでアップします。

DSCN2081_RS_compressed.jpg 今回、大きなパーツを複製するために新たに設備した大型の真空漕についてです。
近所の鉄工屋で作ってもらった鉄製の箱ですが真空に耐えうる板厚15mmの鉄板と
漏れのない溶接技術にて製作して貰いました。
左側の箱が内寸300×300×700mmh、右側が450×450×450mmhあります。
これを毎分320リットル排気する真空ポンプと接続し、バルブによって使用する漕を切り替えられるようにしました。

DSCN2077_RS_compressed.jpg で、巨大なパーツを型取るべく5mm厚のアクリル盤で囲います。
下に見える下駄が注型時にゲートとなる部分です(つまり注型時はこの画像とは上下が逆になります)。
これを真空漕内にセットしてRTVゴムを流し雌型を造ります。
使用したRTVゴムは旭化成のM4648(付加型)で収縮率は<0.1%の再現性の高い物です。
また粘性が高いので真空下での脱泡が必要となります。
硬化後は半透明になりますのでメスで切開して型の分割を行います。
つまり型は分割で造らずに、一体で造った後切開することによりマスター(原型)を取り出します。

DSCN2083_RS_compressed.jpg 奥の二つが型とオリジナル、手前に複数有るのがコピーです。
型の補強を兼ねる木枠の下側(画像の左側)が斜めに切られているのは
真空漕にセットした際に自然に型が斜め(左右・前後共に斜め、つまり真空漕内の対角に長い型を立て掛けた様な状態)
にセットされるようにするためです。
同様に上部ゲート(画像の右側の曲がっている部分)はこの際に垂直になり、
樹脂の注型及び脱泡が容易になるように型を制作しています。
樹脂を注型後、硬化前の液状の樹脂は真空状態で沸騰しボコボコと泡立ちます、
ここでタイミングを見計らいバルブを解放(リークと言う)し、大気圧に戻すことにより
溢れ出た液状の樹脂は一気に型の隅々にまで流れ込み、その後硬化します。

つまり型の制作(分割を含む)と置き方に気を付ければ
このように細くて複雑且つ長くて大きなパーツでも綺麗な複製を得ることが可能になります。
*真空ポンプの排気能力が高いことが前提にはなります。

また今回は理由があって全ての必要なパーツにオリジナル(元のTOY)と同じ色の樹脂を使い複製を得ました。
DSCN2092_RS_compressed.jpg

その理由とは・・・
スタジオ・モデル(実際に撮影に使われた模型、所謂プロップ)では、梯子の稼働部分が擦れて塗料が剥げ、
下地の成形色が見えてしまっているという点を再現したかったからです。
DSCN2242_compressed.jpg

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[ 2011/10/12 19:08 ] 金田 | TB(0) | CM(3)
解説有難う御座います
金田さん
今一番忙しいんじゃない?かと思うこの時期に!
ありがとうございます。

長もの用、正方形と、豪華に2個並んでますね!
こだわりと、丁寧なお仕事と素晴らしいです。

なるほど禿げて黄色なんですね!

それにしても、あの画面から
タンク上の初版金属プレス製ハシゴの解読は難しい!

もちろん倒れる看板の事も(^^
[ 2011/10/12 19:27 ] [ 編集 ]
初めて手の内を拝見させていただきました
 このマシンから皆さんをう~んと唸らせる作品が生み出されるんですね。素人の模型造りでは、とても追いつけないしろものです。次回作品はどんなものが登場するんでしょうか?を大いに期待しています。
[ 2011/10/13 13:23 ] [ 編集 ]
謎だ!OHara さん、 中嶋さん、

先日はありがとうございました。
またコメントもありがとうございます。

今回のオフ会はお二人の造られた物も含めて模型が多かったので嬉しかったです。

私も素人の一人ですが、
素人故の良さってのは、まず原価意識が希薄、次に締め切りが無い。
有るのは情熱のみ。
これってある意味ピュアで良いと思いません?

以前にお話ししたかもしれませんが、オフ会は私にとってバンドで言えばライヴみたいな感じです。
お互いに造った物を目の前にして「あ~でもない、こ~でもない」ってやるのはとても楽しくリアルです。
サイバースペース(古い?)で画像をアップしたり、文字でやりとりするのとはまた違う良さを感じます。

だからまた会って楽しくやりましょう。

それまではこのブログで何か少しずつ書いていこうと思います、しょうもないことも含めて。
(書きたいことを書いて良いと言われているので from ITF21)
機会があればタンク上の初版金属プレス製ハシゴについても(笑)
[ 2011/10/17 20:53 ] [ 編集 ]
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